底本
The New Testament in the original Greek. Westcott, Brooke Foss; Hort, Fenton John Anthony, editors. New York: Harper and Brothers, 1882-1892.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0031.tlg020.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
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最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、キリスト教の初期の信徒たちに向けて、日常生活における信仰の具体的な実践と道徳的態度を説く実践的な書簡です。試練に対する忍耐の重要性から始まり、神の教えを聞くだけでなく、それを行動に移すことこそが真の信仰であると強調されます。さらに、貧富による差別の禁止や、「行いを伴わない信仰は死んだものである」という著名な教理が提示されます。また、言葉(舌)の制御の重要性や天の知恵と地上の知恵の対比が語られ、高慢を捨てて神に謙遜に従うことが求められます。結びには、不義な富に対する警告や、耐え忍ぶことの大切さ、そして共同体における相互の祈りと罪の告白の必要性が説かれ、信仰の共同体を維持するための具体的な教えで満たされています。
目次
5 チャンク
引用方式:chapter.verse
- §1.1-1.27
試練の忍耐と御言葉の実行による真の信心
本章では、試練に対する忍耐と知恵の重要性を説き、言葉を聞くだけでなく実行することこそが、真の清い信心であると主張する。
- §2.1-2.26
差別の戒めと行いを伴う生きた信仰
筆者は、信仰を持ちながら人を見た目や貧富で差別することを戒め、憐れみの心の大切さを説く。さらに、アブラハムやラハブの例を引きながら、行いを伴わない信仰は死んだものであり、真の信仰は行いによって完成されることを論じる。
- §3.1-3.18
舌を制御する戒めと天から来る知恵
著者は、多くの者が教師になるべきではないと警告し、言葉を制御すること(舌の制御)の重要性を様々な例えを用いて説明する。さらに、上からの天の知恵と、地上の悪しき知恵とを対比する。
- §4.1-4.17
世俗への戒めと神への服従および謙遜の勧め
世の欲望から生じる争いや高慢を厳しく戒め、神への服従と謙遜を促す。また、人間の命の儚さを指摘し、神の主権を認めずに将来の計画を誇る態度を非難する。
- §5.1-5.20
富者への警告と忍耐の勧めおよび信仰の祈り
不義な富みを蓄え貧者を搾取する富裕層への厳しい警告と、主の来臨を待ち望み耐え忍ぶこと、そして信仰共同体内での相互の祈りや罪の告白、迷い出た者を連れ戻すことの重要性を論じています。
