新約聖書 · New Testament
コリントの信徒への手紙二
2 Corinthians
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
The New Testament in the original Greek. Westcott, Brooke Foss; Hort, Fenton John Anthony, editors. New York: Harper and Brothers, 1882-1892.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0031.tlg008.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 2 件・原文 5 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 7 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本書は、使徒パウロ(Paul)がギリシアのコリントの教会に対して執筆した、対立の克服と使徒の権威を主題とする書簡です。パウロは自らの訪問計画変更が不誠実な優柔不断によるものではなく信徒への配慮であったことを釈明し、新契約(New Covenant)の仕え人としての務めを語ります。彼は使徒の苦難を「土の器」に宿る神の力に例え、将来の永遠の希望と神との和解を説きつつ、コリントの信徒たちに心を開くよう求めます。また、エルサレムの貧しい聖徒たちのための募金を寛大に行うよう促し、神の恵みへの感謝を強調します。後半では、自身を批判する偽使徒たちに対抗し、自らの弱さや苦難、そして「肉体の刺」を誇ることで、キリストから授かった真の使徒的権威を情熱的に弁護します。最後に、三度目の訪問を前に信徒たちが自らの信仰を吟味し、健全に整えられることを促して、祝祷をもって手紙を結びます。
目次
13 チャンク
引用方式:chapter.verse
- §1.1-1.24
苦難における神の慰めと訪問延期の釈明
パウロはコリントの教会に対し、アジアでの激しい苦難と神による救いを報告し、訪問計画変更の理由が不誠実な優柔不断によるものではなく、信徒たちへの配慮であったことを釈明する。
- §2.1-2.17
罪を犯した者の赦しとキリストの香り
パウロは、コリントを再び悲しみのうちに訪問することを避け、愛から手紙を書いた意図を説明する。そして、過ちを犯した者を赦すよう促し、神がキリストの香りをもって自らの伝道活動を勝利へと導いていることを宣言する。
- §3.1-3.18
新契約の仕え人と霊がもたらす栄光
パウロは、コリントの信徒自身がキリストによる「生ける神の霊」で書かれた手紙であると述べ、新契約の仕え人としての自らの資格が神によるものであることを強調する。さらに、モーセの消え去る栄光と対比して、新契約の霊の務めがもたらす永続的な栄光と自由について論じる。
- §4.1-4.18
土の器に宿る宝と永遠の栄光の希望
使徒は自身の宣教が「土の器」に宿る神の偉大な力を示すものであると説き、外なる肉体の衰えや苦難に落胆することなく、見えない永遠の栄光と内なる日々の革新を望みつつ確信をもって語り続けます。
- §5.1-5.21
天の永遠の住まいと神との和解の使務
パウロは、地上の幕屋(肉体)が滅びても天に永遠の住まいがあるという希望を語り、キリストの愛に駆り立てられて神との和解の使節として務めを果たしていることを論じる。
- §6.1-6.18
神の奉仕者の苦難と生ける神の神殿
パウロは、神の奉仕者としての様々な苦難と誠実な態度を示し、コリントの人々に自らに対して心を広く開くよう促します。さらに、不信者と同調することを避け、生ける神の聖なる神殿として生きるよう強く勧告します。
- §7.1-7.16
悔い改めがもたらす悲しみとテトスによる慰め
パウロはコリントの信徒たちに自らを開くよう促しつつ、以前送った手紙がもたらした悲しみが悔い改めと熱意、そして深い慰めへとつながったことを、テトスの報告を通して喜び報告している。
- §8.1-8.24
エルサレム教会への募金とテトス一行の派遣
パウロは、マケドニアの諸教会が貧しさの中にあっても寛大な募金を行ったことを挙げてコリントの信徒に募金の完了を勧め、キリストの自己犠牲を模範として示します。さらに、募金を公正かつ透明に管理するために、テトスと信頼できる兄弟たちを派遣することを報告します。
- §9.1-9.15
喜んで与えることの奨励と施しの実り
パウロはエルサレムの聖徒たちへの募金について、アカイアの人々の準備を事前に万全にするよう促すとともに、自発的で寛大な施しが、与える者にもたらす神の恵みと、受け取る側での神へのあふれる感謝につながることを論じる。
- §10.1-10.18
パウロの使徒的権威の弁明と主にある誇り
パウロは、彼の宣教の権威を疑問視する者たちに対し、キリストの優しさと主から授かった真の権威をもって反論し、自己推薦や独善的な基準を退けて、真の誇りは主にあるべきだと説く。
- §11.1-11.33
偽使徒への警告と苦難における誇り
パウロはコリンの信徒に対し、偽使徒たちの惑わしを警告しつつ、不本意ながら自らの使徒としての資格と、福音宣教において耐え忍んできた数々の苦難と弱さを誇る形で自己弁護を展開する。
- §12.1-12.21
第三の天の幻と肉体の刺における誇り
パウロは第三の天に引き上げられた体験について語るが、高ぶるのを防ぐために与えられた「肉体の刺」とその弱さをこそ誇ると主張する。さらに、コリントの教会に対して自らの使徒としての潔白と彼らへの純粋な愛を訴え、次回の訪問時に彼らの不品行が悔い改められていないことを懸念する。
- §13.1-13.13
三度目の訪問の警告と信仰の吟味の勧め
パウロは三度目の訪問を予告して、罪を改めない者への厳しい対処を警告するとともに、信徒たちが自らの信仰を吟味して健全に整えられることを祈り、最後に祝祷をもって手紙を結ぶ。
