デモステネス · Demosthenes
第三十二弁論 ゼノテミスへの抗弁
Against Zenothemis
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Demosthenes. Orationes, Vol. II, Part 2. Rennie, W., editor. Oxford: Clarendon Press, 1921.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0014.tlg032.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 2 件・原文 2 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 4 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、古代アテナイの商事裁判における異議申立(パラグラペー)をめぐる法廷演説です。話者は、相手方であるゼノテミスとの間に裁判要件を満たす契約が存在しないことを主張し、訴訟の却下を求めます。議論の発端として、ゼノテミスと船主が企てた、海上で船を故意に沈没させて借入金をだまし取ろうとした海上保険詐欺の陰謀が暴露されます。船が難を逃れてアテナイに到着すると、ゼノテミスは小麦の所有権を主張して訴訟を起こしますが、話者は彼が港湾の不良グループと結託して嘘を重ねている実態を痛烈に批判します。さらに、事態の真相究明のためのシラクサへの照会をゼノテミスが拒否したことや、本来の買い手であったプロトスまでもが買収された経緯が明かされます。最終的に話者は、アテナイへの穀物輸入を妨害したゼノテミスには告訴の権利がないことを示し、裁判員に対して訴訟の不当性と却下を強く訴えかけます。
目次
4 チャンク
引用方式:section
- §1-8
訴訟の却下申立と沈没計画の経緯
話者は、相手方との間に商事裁判の要件を満たす契約が存在しないことを根拠に、訴訟の却下(異議申立)を求め、ゼノテミスと亡き船主ヘゲストラトスが企てた詐欺と船体沈没計画の経緯を語る。
- §9-16
アテナイ到着後の訴訟と悪謀の露見
話者は、ケファレニアの役人により船がアテナイに送られた後、被告ゼノテミスがアテナイに現れ、小麦の所有権をめぐる訴訟を起こした経緯を語ります。さらに、ゼノテミスがペイライエウスの悪質な一味や代理人アリストポンと結託し、自身の嘘を隠すために債権者たちを巻き込んでいる実態を暴き、証言を提示します。次回、訴訟の正当性に関するさらなる議論の要約をご覧になりますか?
- §17-24
ゼノテミスの立ち退きと訴えの不当性
ゼノテミスがシケリアへの帰航やシラクサ当局での照会といった提案を全て拒否したため、原告らは彼を立ち退かせる法的手段をとった。さらに原告は、ゼノテミスがアテナイへの輸入を妨げた小麦について訴訟を起こすことの法的不当性を訴え、訴訟受理不可の抗弁を提示する。
- §25-32
プロトスの共謀とデモステネスへの助力をめぐる経緯
プロトスがゼノテミスらと結託した経緯や彼らの訴訟の虚偽性を暴き、親戚のデモステネスに支援を求めたものの、彼が私的な訴訟への関与を躊躇したやり取りを紹介する。
