デモステネス · Demosthenes
第六弁論 ピリッポス弾劾 第二演説
The Second Philippic
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Demosthenes. Orationes, Vol. I. Butcher, S. H., editor. Oxford: Clarendon Press, 1903.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0014.tlg006.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 1 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):表記の統一 2 件・AI校閲 1 件
最終更新:2026-10-01・変更履歴の一覧
要旨
本作は、古代ギリシアの弁論家デモステネスが、急速に勢力を拡大するマケドニア王フィリッポス2世の脅威に対して、アテナイ市民に警鐘を鳴らし行動を促した政治演説です。デモステネスはまず、フィリッポスの侵略政策とアテナイ側の怠慢な現状を対比させ、事態の深刻さを訴えます。次いで、フィリッポスが自由を重んじるアテナイを最大の障壁とみなし、テーバイなど他国と結託してアテナイ打倒を狙っている構図を明らかにします。彼は過去に騙された都市の歴史的教訓から、僭主に対する最大の防衛策は「不信(アピスティア)」であると説き、市民の覚醒を促します。最後に、かつて甘言で偽りの和約をもたらした売国奴たちの責任を厳しく追及し、目前に迫るアッティカ侵攻の危機を警告して、悲惨な戦争を回避するための決断を迫ります。
目次
4 チャンク
引用方式:section
- §1-9
フィリッポスの拡張とアテナイの不作為
フィリッポスの拡張政策とアテナイ側の不活発な現状を指摘し、事態の深刻さと、正しい行動を選択することの必要性を説く。
- §10-17
フィリッポスによるアテナイ敵視の動機
デモステネスは、アテナイが歴史的に正義と他国の自由を守る気風を持つため、フィリッポスに警戒され、逆に私利を好むテーバイやアルゴスと結託されていると指摘し、彼の行動のすべてがアテナイ打倒に収斂していると警告する。
- §18-28
僭主に対する最大の防御としての不信
デモステネスは、フィリッポスの野心と彼に懐柔されている人々(テーバイ人やペロポネソス人)の愚かさを指摘し、かつてフィリッポスに欺かれたオリュントス人やテッサリア人の歴史的実例を引きながら、僭主に対する最大の防御は「不信(警戒心)」であることを説いて、アテナイ市民に覚醒と決議を促す。
- §29-37
和約締結時の虚言の追及と侵攻の危機
デモステネスは、和約締結の際に虚偽の甘い約束をもたらした売国奴や甘言を弄した者たちの責任を厳しく追及します。さらに、フィリッポスによるアッティカ侵攻の危機が目前に迫っていることを警告し、その検証としての悲惨な戦争が現実のものとならないよう願います。
