ホメロス風讃歌 · Homeric Hymns
第4歌 ヘルメス讃歌
Homeric Hymn 4 to Hermes
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Anonymous. Hesiod, The Homeric Hymns and Homerica. Evelyn-White, Hugh G., editor. London: William Heinmann; New York: The Macmillan Co., 1914.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0013.tlg004.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 4 件・原文 2 件を修正
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日本語訳を再翻訳したチャンク:2
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
『ヘルメス讃歌』は、生まれたばかりの悪戯好きで知略に長けた神ヘルメスが、いかにしてオリンポスの神々の中での特権と地位を確立したかを描いた叙事詩です。ヘルメスは誕生したその日に、亀の甲羅から竪琴を発明し、さらに異母兄アポロンの聖なる牛群を足跡を偽装して盗み出すという大胆な計略を実行します。激怒したアポロンは、キュレネ山の洞窟で赤ん坊のふりをするヘルメスを問い詰め、父ゼウスの前に連行して裁判にかけます。ヘルメスはゼウスの前でも巧妙に無実を主張しますが、最終的に牛を返すよう命じられます。しかし、ヘルメスが自作の竪琴を奏でて美しい歌を披露すると、アポロンはその音楽に深く魅了されます。二人は竪琴と牛の放牧権を交換して和解し、ヘルメスはさらに様々な特権や冥界の使者としての役割を得て、アポロンと不滅の友情を結ぶことになります。
目次
8 チャンク
引用方式:line
- §1-79
ヘルメスの誕生と竪琴の発明と牛の略奪
ヘルメスの誕生が語られ、彼が生まれたその日に亀から竪琴を発明し、その後アポロンの不滅の牛群を足跡を偽装して盗み出す狡猾な計略を巡らす過程が描かれる。
- §80-154
牛の屠殺と神々への生贄と揺り籠への帰還
ヘルメスは足跡を偽装するための特殊なサンダルを自作し、途中で出会った老人に口止めをしながらアポロンの牛をアルフェイオス川へと連れ去る。そこでヘルメスは火を起こして牛を屠殺し、神々への生贄として肉を十二等分し、自身も食べたい欲求に駆られながらもそれを我慢して証拠を隠滅した後、何食わぬ顔でキュレネの揺り籠へと戻る。
- §155-225
ヘルメスの野心とアポロンによる牛の追跡
ヘルメスは母マイアからアポロンによる処罰を警告されるが、意に介さず、泥棒の頭領として神々と対等の特権を得ると宣言する。翌朝、アポロンは牛を追ってオンケストスに至り、老人の証言からヘルメスの仕業と確信し、プュロスで奇妙な逆走する足跡を発見する。
- §226-297
洞窟での対峙とヘルメスの弁明
アポロンはキュレネ山の洞窟で産着の中に身を隠すヘルメスを発見し、盗まれた牛の居場所を厳しく追及する。ヘルメスは自らの幼さを盾に容疑を否定して誓いを立てるが、アポロンは笑って彼の本性を見抜き、最終的に彼を抱き上げて連れ出そうとする。
- §298-367
ゼウスの御前でのアポロンによる告発
アポロンとヘルメスはゼウスのいるオリンポス山へと向かい、裁判を求める。アポロンはゼウスの前で、ヘルメスがどのように牛を盗み、その足跡を巧みに隠したかを詳細に告発する。
- §368-438
ヘルメスの弁明と竪琴によるアポロンの魅了
ヘルメスはゼウスの前で巧みに無実を主張し、アポロンとともにピュロスへ牛を捜しに行く。ヘルメスが自作の竪琴を弾いて神々の誕生を歌うと、アポロンはその素晴らしい音楽に魅了され、和解を提案する。
- §439-509
竪琴の贈与とアポロンとの和解
アポロンはヘルメスの竪琴の音色と歌に深く感動し、和解を申し出るとともに多くの名誉を約束する。ヘルメスは喜び、自作の竪琴をアポロンに贈り、その代わりに家畜を放牧する特権(鞭)を得て、二人は深い友情で結ばれる。
- §510-580
アポロンとヘルメスの誓いと杖の授与
アポロンとヘルメスは互いに誓いを立て、ヘルメスはアポロンの神域を侵さないことを約束し、アポロンはヘルメスに黄金の魔杖と家畜の支配権を授け、さらに部分的な予言の術をも司る虫の乙女たち(セムナイ)の存在を教えることで、両者の堅い友好が結ばれる。
