プルタルコス · Plutarch
肉食について(第1部)
On the Eating of Flesh (I)
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Plutarch. Plutarchi Chaeronensis Moralia, Vol. VI. Vernardakēs, Grēgorios N., editor. Leipzig: Teubner, 1895.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0007.tlg131.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 3 件・原文 1 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 4 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、人間が動物の肉を食べる肉食の倫理的・身体的な不自然さを追及する哲学的な論説です。著者はまず、ピュタゴラスの菜食主義を奇異に思う人々に対し、太古の窮乏期とは異なり飽食の現代における肉食は不必要な虐殺であると説きます。続いて、人間の解剖学的な身体構造が肉食に適していないことや、残酷さを覆い隠すために調味料が用いられている矛盾を指摘します。さらに、肉食が身体と魂を鈍重にし、精神の明晰さを失わせると警告します。最終的に、肉食を避けることが人間愛や慈悲の精神を育むとし、魂の転生説や神話的な教義とも結びつけながら、肉食忌避の重要性を説得力をもって訴えかけます。
目次
3 チャンク
引用方式:section
- §1-2
最初の肉食の残酷さと太古の必然性
著者はピュタゴラスの肉食忌避に驚く人々に対し、逆に最初の肉食がいかに凄惨であったかを問いかける。そして、太古の窮乏期の肉食は生存のために不可避であったが、豊かさに満ちた現代における肉食は不必要な虐殺であると非難する。
- §3-5
肉食の不自然さと人間の身体構造
肉食の不自然さを指摘し、人間が害のない動物を殺害することや、その残酷さを隠すために調味料を用いる矛盾を暴く。さらに人間の身体構造が肉食に適していないことを解剖学的に証明する。
- §6-7
肉食がもたらす魂の鈍重化と慈愛の習慣
ディオゲネスが生のタコを食して肉食の火による調理を排そうとした逸話と、肉食による過食が肉体のみならず魂を鈍重にすることを説く。さらに、肉食の忌避が慈愛の習慣形成につながることを論じ、この禁忌を魂の転生説やタイタンの神話的懲罰という古代の深遠な教義と結びつける。
