カルタゴのキュプリアヌス · Cyprian of Carthage
87人の司教の決議
The Sentences of the Eighty-Seven Bishops
ラテン語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Cyprian. Saint. S. Thasci Caecili Cypriani Opera omnia, Pars I (Corpus Scriptorum Ecclesiasticorum Latinorum, Volume 3.1). Hartel, Wilhelm von, editor. Vienna: Gerold, 1868.
原文データ出典
Open Greek and Latin · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:latinLit:stoa0104a.stoa013.opp-lat1
Humanitext がクローン・再構成し、継続的に更新しています。
翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 1 件・原文 13 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 14 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、3世紀半ばにカルタゴで開催された教会会議において、異端者や分裂者が授ける洗礼の有効性をめぐって議論された87人の司教たちの公式な意見表明を記録した文書です。会議を主導するキプリアヌス(Cyprianus)が、各司教の自律性を重んじながら意見表明を促すことで議論が始まります。続いて、司教たちが次々と発言し、カトリック教会の外には唯一の本物の洗礼が存在し得ないことを、聖書の文言や独自の論拠を用いて主張します。彼らは、異端から改宗して教会に帰入する者たちに対して洗礼を施すことは「再洗礼」ではなく、不完全な儀式を排した「唯一の真なる洗礼」の付与であると位置づけます。各司教は、異端者の洗礼を認めることがもたらす教会の不純化への警戒を強く表明します。最後に、発起人であるキプリアヌスが自身の見解を改めて示して議論を締めくくり、教会の一致と正統な洗礼の原則が確認されます。
目次
8 チャンク
引用方式:section
- §pr-4
異端者の洗礼を巡る開会宣言と司教たちの見解
カルタゴ教会会議において、キプリアヌスが司教たちの自律性を強調しつつ異端者の洗礼について意見表明を促し、続いてカエキリウス、プリムス、ポリュカルポス、ノウァトゥスがそれぞれ教会外の洗礼を否定し異端者への再洗礼を主張する。
- §5-7
異端者への再洗礼に関する三人の司教の意見
ネメシアヌス、ヤヌアリウス、ルキウスの三人の司教が、異端者や分裂者には真実の洗礼を授ける権能がないことを聖書を引用して主張し、教会の外から来る者たちには改めて洗礼を施すべきであると決定する。
- §8-18
書簡への賛同と異端者の洗礼を無効とする司教たちの宣言
§8から§18において、複数のキリスト教司教たちがキプリアヌスの書簡への賛同を示しつつ、異端者や分裂者が授ける洗礼が無効であること、および彼らがカトリック教会に入る際には再洗礼(カトリック教会による洗礼)が必要であることを次々と宣言する。
- §19-28
異端者の洗礼能力否定と教会唯一の洗礼
プリウアティアヌスからカストゥスまでの10人の司教たちがそれぞれの意見を述べ、異端者が洗礼を授けることは不可能であり、教会に戻る異端者たちにはカトリックの唯一の洗礼を施すべきであることを様々な論拠を用いて主張する。
- §29-38
異端からの改宗者への洗礼と再洗礼論の否定
司祭たちは異口同音に、キリストの洗礼の恩恵はカトリック教会にのみ独占的に帰属し、異端の授ける洗礼は無効であること、そして異端から改宗した者たちに洗礼を施すことは再洗礼ではなく真の洗礼の付与であることを強く主張する。
- §39-52
洗礼なき異端者との交わりの拒絕と罪の共有の否定
各主教が異端者の洗礼は無効であると強く主張し、適切な手続き(教会の洗礼)を経ずに彼らと教会共同体の交わりを持つことへの危険性と不当性を、聖書の言葉や比喩を用いて論じる。
- §53-72
異端の洗礼の無効性と教会帰入者への洗礼の義務
セクション53から72において、各都市の司教たちが順に、異端者や分裂主義者が授ける洗礼は無効であり、彼らが教会に帰入する際にはカトリック教会独自の唯一の洗礼を授けるべきであると主張する。
- §73-87
異端洗礼の無効の宣言とキプリアヌスによる総括
カルタゴ公会議の各司教たちが、異端者の施す洗礼の無効性と、教会に帰入する際の水による再洗礼(正当な洗礼)の必要性を次々に表明し、最後にキプリアヌスが自身の書簡に言及して議論を総括する。
