カルタゴのキュプリアヌス · Cyprian of Carthage
善行と施しについて
On Works and Alms
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底本
Cyprian. Saint. S. Thasci Caecili Cypriani Opera omnia, Pars I (Corpus Scriptorum Ecclesiasticorum Latinorum, Volume 3.1). Hartel, Wilhelm von, editor. Vienna: Gerold, 1868.
原文データ出典
Open Greek and Latin · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:latinLit:stoa0104a.stoa009.opp-lat1
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 5 件・原文 5 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 10 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、洗礼後に犯した罪を清めるための神聖な治療薬として「施し」の重要性を説き、信徒たちにその実践を強く促すキリスト教論説です。著者は、旧新約聖書における預言者や使徒たちの数々の例証や奇跡を引用し、施しという善行が罪を贖い、肉体の死さえも克服する偉大な力を持つことを示します。さらに、施しによって貧困に陥るという恐れや、子供の養育を理由に施しを拒む富裕な信徒たちの言い訳を、聖書の未亡人たちの自己犠牲を模範として挙げることで論破していきます。また、異邦人が世俗の虚しい見せ物に財を投じるのに対し、信徒がキリストへの施しを惜しむ姿勢を厳しく告発し、最後の審判における救いの条件としての善行を強調します。最終的に本作は、初代教会の財産共有の精神と神の公平な秩序に立ち返り、天上の永遠の栄光を目指して弛まず施しに励むよう呼びかけて結ばれます。
目次
10 チャンク
引用方式:section
- §1-3
洗礼後の罪を清める手段としての施し
著者は神による救いの道と、洗礼後に犯した罪を清めるための手段として「施し」という治療薬が神の慈悲によって与えられていることを説き、良心の傷を負うすべての信徒にその実行を促す。
- §4-5
聖書における施しの命令と罪の贖い
旧新約の聖書において神の民が常に施しを命じられてきたことをイザヤ書などを引いて示し、施しという正しい業こそが罪を贖い、神を和らげるための強力な手段であることをダニエルやラファエルの例を交えて説く。
- §6-8
タビタの復活と施しによる永遠の命
使徒言行録に記されたタビタの復活の奇跡を挙げ、施しが肉体の死さえも克服する力を持つことを示す。さらに、天に宝を蓄えることや、富を施しに変えて永遠の命を得るべきだというキリストの教えを強調する。
- §9-11
施しによる困窮への恐れと神の供給の約束
筆者は、施しによって自分の財産が尽き貧困に陥るのではないかという恐れを否定し、施しを行う者には神の報いと助けが常に約束されていることを、ソロモンやパウロの言葉、また福音書やエリヤ、ダニエルの故事を引用して説得する。
- §12-14
パリサイ人の貪欲の戒めとキリストとの富の共有
キリストを養う者はキリストに養われ、施しを拒む者はパリサイ人のようであると説き、貪欲から離れて地上の富をキリストと分かち合い、霊的な富を得るよう勧告する。
- §15-16
貧しい未亡人の献金と富裕な女性への戒め
著者は、偽りの化粧で目を曇らせ、施しを怠る富裕な女性たちを福音書の貧しい未亡人の実例を挙げて批判し、子供への配慮を口実にして善行を避けるべきではないと説く。
- §17-19
サレプタの未亡人の模範と子供を理由にする施しの忌避
エリヤに食物を捧げたサレプタの未亡人の模範を引き、子供の多さを言い訳に施しを拒む富者を批判する。真の親の愛情とは、地上の財産ではなく、施しを通じて子供の将来を神の保護に委ねることであると解く。
- §20-22
トビトの訓戒と世俗の見せ物に勝る施しの栄光
トビトが息子に与えた施しと正義の訓戒を引き合いに出し、神が観客となる教会の施し(munus)の栄光を、異邦人の世俗的な見せ物と比較しつつ強調する。さらに、異邦人が悪魔の見せ物のために財産を投げ打つのに対し、キリスト教徒が施しを惜しむ姿勢を悪魔の告発という形で描き、その怠惰を厳しく非難する。
- §23-24
最後の審判におけるキリストの宣告と施しの勧め
キリストが最後の審判において貧しい人々への施しを自分への行為とみなすという聖書の言葉を引用し、著者は富める者たちの怠惰を非難し、永遠の救いのために惜しみなく施しを行うよう信徒に促す。
- §25-26
使徒時代の教会の模範と天上の永遠の報酬
使徒時代の初代教会における財産共有と施しの実践を振り返り、神の公平な創造の秩序を模倣すること、そして来世において主から与えられる天上の栄光と永遠の報酬を思い描き、弛まず善行に励むことを呼びかける。
