アウグスティヌス · Augustine
信仰と信条
On Faith and the Creed
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底本
Augustine. Sancti Aureli Augustini Opera, Sectio V, Pars III (Corpus scriptorum ecclesiasticorum Latinorum, Volume 41). Zycha, Joseph, editor. Prague; Vienna; Leipzig: F. Tempsky; G. Freytag, 1900.
原文データ出典
Open Greek and Latin · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:latinLit:stoa0040.stoa006.opp-lat1
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 2 件・原文 4 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 6 件・表記の統一 1 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本書は、キリスト教の「信条(シムボロン)」を正しく解説し、異端や異教の誤謬からカトリック信仰を守るために著された神学的論説です。アウグスティヌスは、神の全能性と無からの創造という基本教理から出発し、父なる神と同一の本質を有する「言葉(ロゴス)」としての御子(キリスト)の神性を論じます。次いで、キリストの処女降誕、受難、復活、昇天といった救済の経綸をたどり、その神性と人性の区別を明らかにします。さらに、難解な三位一体の教理について、自然界の比喩を用いながら父・子・聖霊の関係を解き明かし、聖霊の実体性と愛としての本質を解説します。後半では、教会と罪の赦しの意義を隣人愛と結びつけて語り、人間の霊・魂・体という構成を踏まえたうえで、終末における肉体の復活が神の全能によって文字通り成就することを論証します。
目次
12 チャンク
引用方式:section
- §1-2
信条の告白と全能の神による無からの創造
アウグスティヌスは、異端の欺瞞からカトリック信仰を守るために信条(シムボロン)を正しく理解し弁護することの重要性を説き、特に神の全能性と「無からの創造」について論証する。
- §3-4
父から生まれた神の言葉とその本性
全能なる父から生まれた御子としての「言葉(知恵)」の神聖な本質を論じ、人間が言葉を用いて心を伝えようとする不完全な試みとの対比を通じて、神が自らと同一の本質を有する完全な言葉を生み出されたことを説明する。
- §5-6
御子の神性と受肉による救済の経綸
カトリックの信仰に基づき、御子が父に造られた被造物ではなく永遠・不変の本質を共有する存在であることを論証し、さらに人間の救済のために肉体化して人性を取得し、謙遜の模範を示した経綸を説明する。
- §7-9
神に対立する本性の不在とキリストの完全な人性
神には対立する本性は存在しないこと、キリストが肉体・魂・霊のすべてを引き受けたこと、そしてキリストが地上で母を持たなかったとする異説を否定し、その神性と人性を区別して理解すべきであることを論じています。
- §10-13
キリストの降誕と受難から復活と昇天まで
主イエス・キリストの処女降誕、十字架の死と葬り、三日目の復活、そして天への昇天について信仰告白の各箇条を解説し、それらに対する異教徒や異端者からの疑念や反論に対して、聖書の論理や肉体の変化(霊的な体への変化)の教えを用いて応答している。
- §14-16
父の右の座と最後の審判および聖霊の神性
主が父の右の座に座しておられることの霊的・超越的な解釈を示し、終末における裁きを論じた後、三位一体における聖霊の神性と位置づけを解説する。
- §17
物質的な比喩による三位一体の弁証
著者は、三位一体の教理を説明するために、物質的な例(「泉・川・飲み物」の関係や「根・幹・枝」と木材の関係、および一つの泉から満たされた三つの杯)を用い、三つの区別されるものが一つの名称(水、木)で呼ばれる事実に着目して、神の唯一性と三つの格の共存の不条理さを和らげようと議論する。
- §18
父と子の同質性と従属的記述の解釈
三位一体における父と子の関係について、先達の神学者たちの論考を整理し、聖書に見られる子が父に従属するかのような記述は、実体の不平等を意味するものではなく、キリストの「人性の引き受け」や「子がその存在を父に負っていること」に由来すると説明する。
- §19
聖霊の固有性と父と子の交わりとしての理解
著者は聖霊の固有な特性や位置づけについて、聖書註釈家による議論を振り返りつつ、聖霊を父と子の交わり、神性、あるいは愛として捉える説とその聖書的根拠を提示する。
- §20-22
聖霊の実体性と愛による教会と罪の赦し
本チャンクにおいて、著者は聖霊が「実体」であること、そして神において実体と付随するものの区別がないことを説明する。また、信仰は隣人愛を伴うべきであり、それゆえに私たちは教会と罪の赦しを信じるのだと論じる。
- §23
霊と魂と体の秩序と文字通りの肉の復活
人間の構成要素である霊・魂・体それぞれの定義と本性の秩序を説明し、聖書の記述を根拠に、肉の復活が比喩的な魂の修復だけでなく、文字通りの目に見える肉体の復活を指していることを論証する。
- §24-retractationes
霊的な体への変容と肉の復活についての補足
肉の復活について、地上の肉から天上の霊的な体への変化が神の全能によって可能であることを論じ、キリスト教の基礎としての信条の意義を説き、さらに『再考録』において肉の実質そのものの復活を明確にするための自己訂正を行っている。
