コルネリウス・ネポス · Cornelius Nepos
ティモレオン伝
Timoleon
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底本
Cornelius Nepos. Cornelii Nepotis Vitae. Fleckeisen, Alfred; Halm, Karl, editors. Leipzig: Teubner, 1886.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
元ファイル: urn:cts:latinLit:phi0588.abo020.perseus-lat2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
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最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、コリントスの将軍ティモレオンの生涯と功績を描いた歴史伝記である。物語は、彼が祖国の自由を守るために僭主となった実の兄弟を殺害させるという苦渋の決断を下し、母親との不和や世間の非難から深い絶望に陥る場面から始まる。その後、彼はシチリア島に派遣され、僭主ディオニュシオス2世を追放し、カルタゴ軍などの外敵を次々と撃破してシラクサを解放する。ティモレオンは戦後のシチリアの復興と民主的な法秩序の再建に尽力し、絶対的な権力を握りながらも支配権を放棄して、一私人としてシラクサで余生を送る道を選んだ。晩年に失明してからも謙虚さを失わず、自身の成功を神々の恩恵に帰し続けた彼は、市民から深い敬愛を受け、死後は盛大な国葬をもって見送られた。
目次
5 チャンク
引用方式:chapter.section
- §1.1-1.6
ティモレオンの功績と僭主の兄弟の殺害
コリントスの将軍ティモレオンの功績(祖国とシチリアの解放)と、僭主となった実の兄弟を自由のために殺害させた決断、それに伴う母親との不和および世間の賛否、そしてそれにより彼が陥った絶望を描く。
- §2.1-2.4
ディオニュシオス2世の追放と諸敵の撃破
ティモレオンはシチリアに派遣され、ディオニュシオス2世を追放してコリントスへ安全に送る。その後、僭主の野望を抱くヒケタスや、カルタゴの軍勢、イタリア人指揮官マメルクスを次々と撃破する。
- §3.1-3.6
シチリアの復興とティモレオンの権力放棄
ティモレオンは、戦争で荒廃したシチリアの復興に尽力し、植民者の招致、法律と自由の再建、城砦の解体を行った。彼は絶対的な力と支持を集めながらも王位を望まず、支配権を放棄して一私人としてシラクサで余生を過ごした。
- §4.1-4.4
ティモレオンの失明と敬虔な晩年
ティモレオンは晩年に失明したが、不満を漏らさず公私の活動を続けた。彼は自らの功績を神々の恩恵に帰し、謙虚さを保ちつつ自宅にアウトマティアの小祠を建立して崇拝した。
- §5.1-5.4
ティモレオンの幸運と自由の擁護および国葬
ティモレオンの生涯に伴った幸運な出来事(誕生日の勝利)と、退任後も法治と発言の自由を身をもって守った逸話、そして死後の盛大なる国葬について描かれている。
