コルネリウス・ネポス · Cornelius Nepos
ポキオン伝
Phocion
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底本
Cornelius Nepos. Cornelii Nepotis Vitae. Fleckeisen, Alfred; Halm, Karl, editors. Leipzig: Teubner, 1886.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
元ファイル: urn:cts:latinLit:phi0588.abo019.perseus-lat2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
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最終更新:2026-09-21・変更履歴の一覧
要旨
本作は、アテナイの政治家・軍人であるフォキオン(Phocion)の波乱に満ちた生涯と、その高潔な人格および悲劇的な最期を描いた伝記です。前半では、マケドニアのフィリッポス王からの贈り物を拒んで清貧を貫き、「善人」と称えられた彼の高潔な生き様が描かれます。しかし後半では、外交上の失策や政敵との関与によって市民の不信を買い、失脚していく様子が綴られます。アテナイの党派闘争とマケドニアの政変に翻弄された彼は、最終的に弁明の機会すら与えられずに死刑を宣告されます。かつての名将が罪人として処刑され、奴隷の手で埋葬されるという悲痛な結末を通じて、政治の非情さと運命の変転を描き出しています。
目次
4 チャンク
引用方式:chapter.section
- §1.1-1.4
フォキオンの清廉さとピリッポスの贈り物拒絶
アテナイのフォキオンは、軍事的な功績よりもその清廉な生涯によって「善人」として名高かった。彼はフィリッポス王からの莫大な贈り物を拒絶し、子供たちの将来を心配する使節たちに対して、自分と同じように清貧に暮らすべきだと説いた。
- §2.1-2.5
デモステネス追放への関与とペイライエウスの喪失
生涯の大半を幸運のうちに過ごしたフォキオンであったが、デマデスに協力してデモステネスらの追放に関与したこと、またデルキュロスからの警告を無視してニカノルのペイライエウス占領を許したことによって、市民からの憎しみを買って失脚する。
- §3.1-3.4
アテナイの内紛とフォキオンのポリュペルコンへの連行
アテナイにおける民衆派と貴族派の対立と、マケドニアの政変に連動したフォキオンら貴族派指導者たちの失脚、および彼らがポリュペルコンのもとへ送られて告発されるまでの経緯が描かれる。
- §4.1-4.4
フォキオンの死刑判決と処刑および埋葬
アテナイに連行されたフォキオンは、弁明の機会も与えられず死刑を宣告されて十一首長に引き渡される。処刑への道中で友人にアテナイの著名な人々の運命を語り、死後は民衆の憎しみから自由市民ではなく奴隷の手で埋葬される。
