キケロ · Cicero
ガイウス・ラビリウス弁護
In Defense of Gaius Rabirius
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底本
Cicero. M. Tulli Ciceronis Orationes, Volume 4. Clark, Albert Curtis, editor. Oxford: Clarendon Press, 1909.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
元ファイル: urn:cts:latinLit:phi0474.phi012.perseus-lat2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 2 件・原文 1 件を修正
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最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、かつて護民官サトゥルニヌスの殺害に関与したとして国家反逆罪に問われた老騎士ガイウス・ラビリウスを弁護するため、執政官キケロが市民集会で行った弁論である。キケロは冒頭、この裁判が一個人の訴追を超えて、執政官の権限や元老院の権威、ひいては国家の存続を揺るがす危機であると警告する。続いて、告発者ラビエヌスによる残酷な刑罰の手続きが市民の自由を定めた法律に反していると激しく批判する。中盤では、元老院最終勧告が出された歴史的背景を振り返り、国家の危機において執政官の指示に従い武装したラビリウスの行動の正当性を主張する。さらにキケロは、ラビリウスを糾弾することは当時のマリウスをはじめとする偉大な指導者全員を告発することに等しいと論じる。最後に、国家の内憂に対する警戒を呼びかけ、老ラビリウスへの寛大な判決を市民に哀願して演説を締めくくる。
目次
7 チャンク
引用方式:section
- §1-7
国家の危機としての裁判と弁護時間制限への抗議
キケロは被告ガイウス・ラビリウスの弁護にあたり、この裁判が一個人の訴追を超えて執政官権限や元老院の権威を揺るがす国家の危機であることを訴え、告発者ラビエヌスによる不当な弁護時間制限を難じつつ、神々とローマ市民に賢明な裁きを仰ぐ。
- §8-13
個別容疑の反駁と国事犯手続きの違法性批判
キケロはラビリウスに対する横領や貞操蹂躙などの様々な告発を退け、ラビエヌスが彼を国事犯として処刑しようとしている残酷な手続きを、ローマ市民の自由を定めたポルキウス法やグラックスの法に反するものであると激しく批判する。
- §14-18
グラックスとの対比によるラビエヌス批判と自由の擁護
キケロは告発者ラビエヌスをガイウス・グラックスと比較してその不当性を告発し、市民の自由を擁護する自身の立場を強調した後、サトゥルニヌスの死に関する容疑へと言及を移す。
- §19-21
サトゥルニヌスに対する武装の告白と元老院最終勧告
キケロは、ラビリウスがサトゥルニヌス殺害に際して武器を取ったことを認める。そして元老院最終勧告が出され、国家の安全のために多くの名士たちや全階級の市民が武装して立ち上がった歴史的状況を挙げ、ラビリウスが取るべきだった行動を問いかける。
- §22-26
ラビエヌスへの反問と執政官への服従の義務
キケロは告発者ラビエヌスに対し、当時どのような行動を取るべきだったか問いかけ、ラビエヌスの叔父の行動や過去の裁判例を引き合いに出しながら、国家の危機において執政官に従うことが唯一の正しい道であったと論じる。
- §27-31
マリウスらの名誉とサトゥルニヌス討伐の正当性
シケロは、ラビリウスを告発することはマリウスを始めとする当時の偉大な指導者や市民全員を告発することに等しいと主張し、死後の名誉の不滅性を説きつつ、サトゥルニヌス殺害が事実であればむしろ表彰されるべき功績であったと論じる。
- §32-38b
国家の内憂への警戒とラビリウスへの寛大な判決の訴え
キケロは国家の内憂に対する警戒と執政官の権威の擁護を訴え、被告ラビリウスへの寛大な判決を市民たちに哀願して演説を締めくくる。
