底本
Plautus. Plauti Comoediae, Volume 2. Leo, Friedrich, editor. Berlin: Weidmann, 1896.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:latinLit:phi0119.phi019.perseus-lat2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 12 件・原文 1 件を修正
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日本語訳を再翻訳したチャンク:1
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
プラウトゥスによるこの古代ローマ喜劇は、不在の友への信義と家族の道徳をめぐる騒動を描いた作品である。旅に出たハルミデースが残した家を放蕩息子レスボニクスが売りに出すと、親友カッリクレースは家の中に隠された財宝を守るために敢えてその家を買い取る。一方、真面目な若者レシーテレースは、落ちぶれたレスボニクスの妹に持参金なしでの結婚を申し出るが、面目を保ちたいレスボニクスは唯一残った土地を提供しようと固執する。カッリクレースらは、ハルミデースの財宝から持参金を捻出するため、ハルミデースからの送金を装う『三ペニー』のペテン師を雇う。しかし、そこへ本物のハルミデースが帰国したことで、ペテン師の嘘が暴かれ、カッリクレースの真の意図が明らかになる。最終的にすべての誤解は解け、二組の婚姻が成立して大団円を迎える。
目次
19 チャンク
引用方式:line
- §1-70
贅沢と貧困の導入と老人二人の対話
贅沢と貧困が物語の背景を説明するプロローグの後、メガロニデースとカッリクレースが登場し、道徳の頽廃や互いの妻についての冗談を交わした後、メガロニデースが友を非難するために来たことを告げる。
- §70b-139
友の家購入をめぐるメガロニデースの非難
メガロニデースは、不在の友ハルミデースから託されたその息子からカッリクレースが家を購入したことを、友の信頼を裏切り若者を破滅に導く不名誉な行為であると厳しく非難する。これに対しカッリクレースは自身の行動を弁明するが、メガロニデースは彼の不実さを追及し続ける。
- §140-213
財宝を隠すための家購入の告白と誤解の解消
カリクレースがメガロニデースに、ハルミデースから託された財宝を守るために家を買い取ったという真相を告白する。誤解の解けたメガロニデースは協力を約束し、世間の無責任な噂好きたちを激しく非難する。
- §214-287
愛への葛藤とレシーテレースに対する父ピルトーの訓戒
メガロニデースは噂を信じて無実の友人を非難したことを後悔する。一方、若者レシーテレースは愛と実利のどちらの生き方を選ぶべきか悩み、愛の害悪を語った後、現れた父親ピルトーに孝心を誓い、父親は彼に同時代の堕落した若者から距離を置くよう警告する。
- §288-342
古き道徳の勧めと困窮した友人への援助の願い
父親フィルトは放蕩に流れる若者たちを批判し、息子リュシテレスに古き良き道徳を守るよう諭す。息子はこれまでの自らの従順さを述べつつ、名門出身でありながら困窮した友人を助けたいと父親に願い出て、父親は友人の浪費を非難しつつも息子の言葉に耳を傾ける。
- §343-401
持参金なしの結婚の提案とピルトーの同意
LysitelesはLesbonicusの貧困を救う方法として、彼の妹と持参金なしで結婚することをPhiltoに提案する。Philtoは最初は難色を示すが、最終的には息子の意向を認め、自分自身で結婚の申し入れをするように促し、家路につく。
- §402-473
ピルトーによる持参金なしの求婚とレズボニクス
レズボニクスが従者スタシムスと財産の使い込みや借金について議論しているところに、フィルトが息子のためにレズボニクスの妹との持参金なき結婚を申し込みに現れる。レズボニクスは家柄の不釣り合いを理由に拒絶するが、フィルトは比喩を用いて説得を試みる。
- §474-545
土地の持参金とスタシムスによる呪われた土地の嘘
ピルトはレズボニクスの妹との持参金なしの結婚を申し出るが、レズボニクスは唯一残された土地を持参金として提供すると主張する。これに対して奴隷のスタシムスは、土地を失わないために土地が呪われているという作り話をピルトに吹き込む。
- §546-611
ピルトーの土地辞退と持参金なしの婚約成立
スタシムスは土地が呪われていると吹き込んでピルトに受け取りを拒否させ、自身の生活基盤を守ることに成功する。その後ピルトは、レズボニクスから持参金なしで妹を娶る婚約の承諾を取り付け、スタシムスはカリクレスにその事実を報告する。
- §612-666
カリクレスの思案とレズボニクスらの名誉の論争
カリクレスが持参金のない婚約は不名誉だとして相談に出かけ、スタシムスは彼の不在による財産の危機を嘆く。その後、対立するレズボニクスとリシテレスが現れ、徳と情欲、名誉をめぐる激しい対話が交わされる。
- §667-721
持参金論争の決裂とスタシムスの嘆き
リシテレスとレズボニクスの間で、持参金なしの婚姻を巡る議論が続き、リシテレスは妹のために財産を失おうとするレズボニクスを諫め、妹を妾として差し出すような悪評を避けるべきだと主張する。議論が決裂して二人が立ち去った後、残されたスタシムスは自身の先行きを嘆き、軍の従卒になる覚悟を決める。
- §722-790b
偽の使者による持参金工面の計略
スタシムスが退場した後、メガロニデスとカリクレスが登場する。メガロニデスは、友人の財産を守りつつ持参金を用意するため、異国からの偽の使者を使って父親からの送金に見せかけるペテンの計画を提案する。
- §791-850
カルミデスの帰還と雇われた偽使者の登場
メガスプロニデスがカリクレスに、手紙の印章に対する言い訳と、宝の取り出しを急ぐよう促し、ペテン師を雇いに行く。一方、無事帰国したカルミデスが海の神ネプトゥーヌスに感謝を捧げていると、三ペニーで雇われた奇妙な変装のペテン師が現れる。
- §851-907b
カルミデスと名前を忘れた偽使者の対峙
ハルミデースは妙な格好のシコファンタ(ペテン師)を観察して話しかけ、彼が自分の息子レスボニクスとカッリクレースに手紙を届けにきたことを知る。ハルミデースは相手が嘘をついていることを見破りからかおうとするが、手紙の主である父親(ハルミデース自身)の名前を問われたシコファンタは名前を思い出せず窮地に陥る。
- §908-961
偽使者の荒唐無稽な旅の作り話とカルミデスの計略
ペテン師は手紙をくれた主の名前(シャルミデス)を思い出すのに苦労するが、最終的に正解にたどり着く。その後、ペテン師はシャルミデスに対して奇妙で荒唐無稽な旅の作り話を語って見せ、シャルミデスはペテン師の嘘を見抜いた上で、彼にペテンを仕返してやろうと心に決める。
- §962-1015
カルミデスの正体暴露と狼狽するスタシムス
本物のシャルミデースが正体を明かし、ペテン師の嘘を暴いて追い払う。その後、シャルミデースが事態を憂慮していると、酒場から慌てて戻ってきた奴隷のスタシムスが通りに現れる。
- §1015b-1071
スタシムスの嘆きとカルミデスとの再会
シャルミデースは通りを慌てて走る奴隷のスタシムスを発見し、物陰から彼の独り言に聞き入る。スタシムスは居酒屋で指輪を紛失したことを嘆き、世の道徳の退廃を痛烈に批判するが、最終的に主人であるシャルミデースに呼び止められて劇的な再会を果たす。
- §1072-1136
家の売却の判明とカリクレースの釈明
帰還したシャルミデースは、奴隷スタシムスから息子が家を売り払ってしまったという衝撃の事実を聞かされる。そこへカリクレースが現れ、家を買い取ったのは娘の持参金となる隠された財産を守るためであったと釈明する。
- §1137-1189b
持参金の真相と二組の婚約による大団円
シャルミデースはカリクレースから、メガローニデースが画策した偽りの持参金作戦について聞かされる。そこへリシテレースが現れてシャルミデースの娘との婚約が成立し、リシテレースの執り成しによって放蕩息子レスボニクスも許されてカリクレースの娘と結婚することになり、大団円を迎える。
