底本
Plautus. Plauti Comoediae, Volume 2. Leo, Friedrich, editor. Berlin: Weidmann, 1896.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:latinLit:phi0119.phi018.perseus-lat2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 6 件を修正
AI校閲 2026-10-12:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Claude Opus 5.5 — 日本語訳の修正なし
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 6 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、長らく不在の夫たちを待ち続ける貞淑な姉妹と、彼らを取り巻く人々が織りなす古代ローマの喜劇です。アテナイを舞台に、貧しくなった夫たちとの離婚を迫る父親アンティポーと、夫への貞節を守ろうとする二人の娘たちの対立から物語が始まります。夫たちが交易で莫大な富を得て帰還したことで離婚の危機は去りますが、食事にありつこうと必死に懇願する寄食者ゲラシムスは、冷酷に拒絶され絶望することになります。物語の後半は、主人の帰還により自由な時間を与えられた奴隷のスティクスとサガリヌス、そして彼らの共通の恋人である女奴隷ステパニウムによる、陽気な宴会へと焦点が移ります。最後は奴隷たちが歌い踊る賑やかな酒宴が繰り広げられ、観客に拍手を促して幕を閉じます。
目次
12 チャンク
引用方式:line
- §1-72
不在の夫への貞節と父の離縁の企て
夫たちの長い不在の中で貞節を守る二人の姉妹が、自分たちを離婚させようとする父親の意図に悩みつつも、義務を守ることについて話し合う。そこへ父親が現れ、奴隷たちに家事を命じて長女のもとへ向かう。
- §73-127
アンティポーの登場と娘たちの貞節の試問
姉妹が父を説得することを決意すると、父親のアンティポーが独白しながら登場する。彼は娘たちの貞淑さを試すために妻の条件や優れた女性の資質について問いかける。
- §128-195
アンティポーの退場と寄食者ゲラシムスの嘆き
アンティポーは娘たちを連れ戻そうとするが拒否されて立ち去り、娘たちは夫の情報を求めて寄食者ゲラシムスを呼ぶ。登場したゲラシムスは、自らの極限の飢えと不遇な境遇について滑稽に語る。
- §196-276
ゲラシムスの召喚と急ぎ報せるピナキウム
女奴隷のクロコティウムが、主人パネギュリスの命令で寄食者ゲラシムスを呼びに来るが、彼は自分の困窮を自嘲的に語る。ゲラシムスが召喚に応じた後、女主人に素晴らしい知らせを届けるために急ぐ奴隷の少年ピナキウムが登場する。
- §277-339
主人の帰還を告げるピナキウムの誇らしげな到着
港から主人の帰還という吉報を携えて戻った奴隷のピナキウムが、得意げに女主人の家の門を叩き、寄食者ゲラシムスや女主人パネギュリスとコミカルなやり取りを繰り広げる。
- §339b-403
夫の帰還の知らせとゲラシムスの危機感
パネギュリスは夫の無事な帰還を喜び掃除を命じ、ピナキウムから夫が莫大な富や他の食客たちを連れ帰ったとの報告を受ける。ゲラシムスは新たな食客の出現に自分の破滅を予感する。
- §404-477b
エピグノムスの帰還とゲラシムスの食事の懇願
無事に帰還したエピグノムスは神々に感謝し、義父アンティポとの和解を報告する。彼の奴隷スティクスは一日の自由を得て恋人との夕食を計画し、一方で食客ゲラシムスはエピグノムスから食事の招待を引き出そうと必死に懇願する。
- §478-539
ゲラシムスの落胆と兄弟とアンティポの再会
食客ゲラシムスはエピグノムスに夕食の招待をねだるが、外国の使節団が来ることを理由に断られ、イタチの吉兆を信じた己を呪う。その後、帰還したパムピリップスと義父アンティポがエピグノムスと合流し、和解を喜び合いながら夕食の予定を立てる。
- §539b-594b
アンティポの寓話とゲラシムスの再度の懇願
アンティポは、娘たちの持参金の対価として婿から笛吹き女を要求する寓話を語った後、風呂へ去っていく。その後、飢えた寄生者ゲラシムスが現れ、食事にありつこうとパムピリップスたちに懇願するが、冷たくあしらわれる。
- §594c-656
ゲラシムスの絶望とサガリヌスの帰還
ゲラシムスは食事にありつくために兄弟たちに必死に哀願するが冷酷に拒絶され、絶望のあまり自殺を口にする。その後、主人の奴隷サガリヌスがアテナイに帰還し、かつての同僚である奴隷スティクスと再会する。
- §657-716
サガリヌスとスティクスの奴隷たちの宴宴
サガリヌスが旅から戻り、スティクスに主人の家での宴会の場所を提供されたことを伝える。二人は愛人の女奴隷ステパニウムを待ちながら、外でこじんまりとした奴隷同士の宴会を始め、職務の分担や飲むルールを決めて楽しむ。
- §717-775
ステパニウムとの踊りと観客への喝采の要求
スティクス、サガリヌス、そして彼らの恋人ステパニウムが合流し、笛吹きの音楽に合わせて一同は官能的なダンスを繰り広げ、最後は観客に拍手を求めて劇を締めくくる。
