底本
Plautus. Plauti Comoediae, Volume 1. Leo, Friedrich, editor. Berlin: Weidmann, 1895.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:latinLit:phi0119.phi007.perseus-lat2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
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反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 4 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、出生の秘密により引き裂かれそうになった若い男女の愛と、その秘密が明かされることによるハッピーエンドを描いた古代ローマの喜劇です。舞台はギリシアの都市シキュオン、遊女として育てられた娘セレニウムと、彼女を深く愛しながらも親から別人との結婚を強要される青年アルケシマルクスの苦悩から物語は始まります。恋人の心変わりに苦しむセレニウムと、愛の狂乱に陥るアルケシマルクスの間で激しい混乱と葛藤が生じます。しかし、セレニウムが赤子の時に身につけていた証拠の品が入った「小箱(cistellaria)」が、偶然にも紛失と捜索を経て彼女の本当の両親の手に渡ることになります。この小箱によって彼女が自由市民の生まれであることが証明され、恋人たちはついに正当な結婚へと導かれ、劇は祝福のうちに幕を閉じます。
目次
10 チャンク
引用方式:line
- §1-62
セレニウムのもてなしと苦悩の告白
セレニウムが友人のギムナシウムとその母親を食事でもてなしたことをきっかけに、彼女たちの境遇や友情について語り合う。その後、沈み込んでいるセレニウムを心配したギムナシウムがその理由を尋ね、セレニウムが自らの愚かさによる苦悩を告白する。
- §63-118
セレニウムの恋の苦悩と留守の依頼
セレニウムは友人ギムナシウムとその母親に、アルケシマルクスとの悲痛な愛の真実と、彼が無理やり親戚と結婚させられようとしている窮状を打ち明ける。そして、自分が実母に呼び出されている三日間の留守中、ギムナシウムに家を守ってくれるよう依頼して涙を流しながら去っていく。
- §118b-190
老女による告白と神アウクシリウムの解説
ギムナシウムの母親である老女が、セレニウムの出生の秘密を観客に向けて明かした後、退場する。続いて「アウクシリウム(助け)」という名の神が登場し、シキュオンでのかつての出来事とセレニウムの本当の出自について、筋書きを詳しく説明する。
- §191-292
アルケシマルスの愛の苦悶と狂乱
劇の登場人物である若者アルケシマルスが登場し、愛(アモール)の気まぐれな苦しみとそれに伴う心の乱れを歌った後、恋人を何日も放置してしまった自己の不実を奴隷を相手に悔やみ、最終的に狂乱状態に陥って武具や軍勢を要求する。
- §293-462
アルケシマルスの謝罪と父親の誤解
アルケシマルクスは奴隷から愛との対決を避けて恋人の母親に謝罪するよう促される。その後、アルケシマルクスの父親が現れ、息子の恋人が住む家を見つけ、そこにいる女性(ジムナシウム)を息子の愛人と誤解して対峙し、他方でアルケシマルクスは恋人セレニウムとその母に弁明を試みるが拒絶される。
- §463-532
アルケシマルスの拒絶と錯乱による脅迫
アルケシマルクスはセレニウムを連れ戻すために彼女の母親と交渉するが、偽誓を理由に拒絶される。錯乱した彼は、神々を不正確に呼び出し、最後には一家全員と自身を殺害するという凄惨な自己呪詛の脅迫を残して立ち去る。
- §533-605b
娘の行方の判明とメレニスの動揺
ランパディオは、捨てられた娘を拾った老婆を問い詰めて、娘が遊女メレニスに引き渡されたことを聞き出し、それを主人プハノストラタに報告する。その対話を陰で聞いていたメレニスは恐怖し、事の真相を探ろうとランパディオに声をかける。
- §606-667
アルケシマルスの狂気と小箱の発見
メレニスは、デミポーの家庭の複雑な事情とセレーニウムが彼の実の娘であることを知り、彼女を両親のもとへ返す決意をします。一方、セレーニウムを愛するアルケシマルクスは自殺を試みますが彼女に止められ、彼女を強引に連れ去り、追って紛失された産着の小箱を奴隷ランパディオが発見します。
- §668-724b
プハノストラタの喜びと小箱を探すハリスカ
プハノストラタが小箱を門前で見つけたのは神の恵みであると喜んでいるところへ、小箱を失くしたハリスカが現れ、鞭打ちを恐れながら地面の足跡を頼りに捜索を試みる。
- §725-787
小箱の証拠品の一致と大団円
ハリスカは紛失した小箱の中身を明かし、それがプハノストラタの娘の証拠品と一致することが判明する。デミプスの帰宅を経て一同は家の中で解決を迎え、最後に観客への拍手の要請をもって劇が完結する。
