ギリシア哲学者列伝
Lives and Opinions of Eminent Philosophers
本作は、古代ギリシアの哲学者たちの生涯・逸話・著作・学説を包括的に集成した全十巻からなる伝記・学説誌である。著者は哲学の起源をギリシア固有のものと位置づけ、全体系をイオニア学派とイタリア学派という二大系統、ならびに師弟の継承譜に基づいて整理する。叙述は伝説的な七賢人やタレスに始まり、ソクラテスとそれに連なる諸学派、すなわちプラトンのアカデメイア派、アリストテレスの逍遥学派、キュニコス派、さらには論理学・自然学・倫理学を体系化したストア派へと展開する。続いてイタリア学派のピュタゴラスやエレア派、原子論のデモクリトス、判断保留を説く懐疑派ピュロンの系譜が網羅的に辿られる。そして巻末の第十巻ではエピクロス一人が扱われ、その自足的生活や原子論的自然学、魂の平安(アタラクシア)を目指す快楽主義の教説が、彼自身の書簡や『主要教説』の引用を通じて詳述されて作品全体が締めくくられる。
歴史・地理
243 チャンク · §1.prol.1-1.prol.5–§10.1.149-10.1.154
27,131 対訳文
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